日本ビジネスモデル学会 2021 年度 春のシンポジウム「脱炭素社会に向けたビジネスモデル転換」

日本ビジネスモデル学会
2021 年度 春のシンポジウムのご案内

脱炭素社会に向けたビジネスモデル転換

2050 年カーボンニュートラル宣言、さらには 2030 年まで二酸化炭素排出 46 %削減( 13 年度比)など、政府主導による脱炭素化に向けたアグレッシブな目標設定がなされています。これを受けて産業界においても脱炭素化に向けた検討が一気に加速しているものの、多くの企業にとっては巨額のファイナンスと事業構造の抜本的な見直しを伴うために、その実現は容易ではありません。高まる政府並びに市場からのプレッシャーに対応しつつ、自社の企業価値向上に結び付く戦略的な取り組みが求められています。

当シンポジウムでは、市場、政策、そして企業戦略の各分野から本問題に精通した専門家をお招きして、主に日本企業の脱炭素化への取り組みに関して、その課題と期待、可能性とリスク、求められる経営変革などについて考えていきたいと思います。

プログラム

9:00-9:10
オープニング 日本ビジネスモデル学会 会長 平野 正雄

9:10-9:45
講演 1「 脱炭素に向けた投資家の期待 」
江良 明嗣 ブラックロック・ジャパン株式会社 運用部門インベストメント・スチュワードシップ部長

9:45-10:20
講演 2「 脱炭素化こそ成長機会にする 」
佐藤 克宏 マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー

10:20-10:30
休憩

10:30-11:05
講演 3「 日本のエネルギー転換への期待と課題 – 2020 年代の太陽光発電産業のあり方を考える 」
竹内 純子 NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員 U3InnovationsLLC 共同創業者・代表取締役

11:05-11:50
3 者によるパネル討議 ( モデレーター : 平野 正雄 )

11:50-12:00
クロージング 日本ビジネスモデル学会 代表幹事 西田 治子

総合司会 浜本 亜実

日時

2021 年 6 月 20 日 (日曜) 午前 9 時 – 正午
[ オンライン講演 : Peatix にて受付・Zoom にて配信 ]

会費

  • 会員 : 無料
  • 一般 : 1,500 円

登壇者 プロフィール

江良 明嗣 Akitsugu ERA
江良 明嗣 ブラックロック・ジャパン株式会社
運用部門インベストメント・スチュワードシップ部長
マネージング・ディレクター

2011 年ブラックロック入社。
日本企業に対するスチュワードシップ活動を担当。それ以前は、国内運用会社においてガバナンスや企業分析関連業務に従事。「伊藤レポート」を含む官公庁等の委員会にも数多く参加。

講演タイトル :
「 脱炭素に向けた投資家の期待 」

講演要旨 :
気候リスクは投資リスクであり、「地殻変動的な変化」を市場にもたらしていると、ブラックロック会長のラリー・フィンクは年次書簡の中で述べました。日本を含む多くの国が 2050 年カーボン・ニュートラル宣言を公表するなど、この 1 年間で動きが急加速しました。このように社会構造が大きく変化する中、経営者は企業価値の向上とサステナビリティ目標を両立する、難しい舵取りを迫られています。脱炭素社会に関わる移行リスクへの対応とともに、新たな事業機会を見つけ、捉えるかが極めて重要になると考えており、そのためには企業はビジネスモデルを脱炭素社会に整合的なものに変革する必要性があります。こうした変革を推し進めるにあたり、企業の Purpose や長期戦略、そして投資家を含む外部のステークホルダーからの正しい理解を得るための情報開示が極めて重要となります。

 
 

佐藤 克宏 Katsuhiro SATO
佐藤 克宏マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー

資源・エネルギー・素材業界グループの日本におけるリーダー。おもに日本企業に対して、戦略的な視点から全社規模の企業変革に関する支援を行っているほか、脱炭素化などのもとでの企業戦略の策定、競争力の高いビジネスモデルの構築、デジタル・アナリティクス、M&A 、B2B マーケティング、ケイパビリティ構築などの支援を行っている。現在、早稲田大学ビジネススクール客員教授を務めているほか、京都大学経営管理大学院、東京大学工学系大学院技術・経営戦略学専攻でも教鞭を執っている。また、経済産業研究所コンサルティング・フェロー。慶応義塾大学法学部卒業、スタンフォード大学大学院修士課程修了、京都大学経営管理大学院 博士後期課程修了(博士、経営科学)

講演タイトル :
「 脱炭素化こそ成長機会にする 」

講演要旨 :
世界的な脱炭素化の動きが 2050 年をひとつの目標として本格的に進み始めている。今回の大きなうねりは「本物」といえ、世界各国・地域の政府のみならず、企業にとっても本腰を入れた取り組みが求められるようになっている。そして、脱炭素化について、あたかも規制対応のような義務として捉えるか、事業創出のための絶好の機会と捉えるかによって、企業の動きは、現在の序盤戦においても既に大きく異なるものとなってきている。今回の講演では、世界各国のさまざまな業種の企業における脱炭素化の取り組みを紹介しながら、脱炭素化についての技術的なトレンドも踏まえつつ、これから日本の産業界や企業に求められる戦略的な動きについて議論していきたい。

 
 

竹内 純子 Sumiko TAKEUCHI
竹内 純子 NPO 法人国際環境経済研究所理事・主席研究員
U3InnovationsLLC 共同創業者・代表取締役
筑波大学客員教授/東北大学特任教授 ( 客員 )
21 世紀政策研究所研究副主幹

慶應義塾大学法学部法律学科卒。1994 年東京電力 (株) 入社、国立公園「尾瀬」の自然保護に 10 年以上携わり、その後温暖化政策を担当。東日本大震災を機に、エネルギー・温暖化政策に関する独立の研究者となる。国連気候変動枠組条約交渉に⒑年以上参加し、政府委員も広く務めながら、政策提言に取り組む。

2018 年 10 月、U3InnovationsLLC を創業。政策とビジネス両面からエネルギー変革に取り組む。

<主な公職>
規制改革推進会議委員
産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会委員
総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会委員
国立研究開発法人評価委員
水素・燃料電池戦略協議会委員
自動車新時代戦略会議委員 他

著書
「みんなの自然をみんなで守る20のヒント」(山と渓谷社)
「誤解だらけの電力問題」(WEDGE)
「電力システム改革の検証」(共著)(白桃書房)
「原発は“安全“か たった一人の福島事故調査報告書」(小学館)
「エネルギー産業の2050年 Utility3.0 へのゲームチェンジ」(共著)(日本経済新聞出版社)

報告書
「新たな原子力損害賠償制度の構築に向けて」( 21 世紀政策研究所)
「原子力事業環境・体制整備に向けて」( 21 世紀政策研究所)

 
 

浜本 亜実 Ami HAMAMOTO
浜本 亜実日本ビジネスモデル学会 プリンシパル
株式会社 Humanext 代表取締役

シャネル株式会社で長年培った経験を活かし、外資系ブランドやリゾートホテルなどの PR を手掛ける。その後、森ビル株式会社に入社し、” 六本木ヒルズ ” の立ち上げに参画。
2005 年、株式会社 Humanext 設立し、人材開発・組織開発・サービスデザイン事業を展開。
そのほか、株式会社ヴィス社外取締役、一般社団法人 21 世紀学び研究所理事を兼任。
慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程 ( Master of System Design and Management ) 修了。

 
 

平野 正雄 Masao HIRANO
平野 正雄日本ビジネスモデル学会 会長
早稲田大学 商学学術院 経営管理研究科 ( ビジネススクール ) 教授

1987 年から 20 年間、マッキンゼー&カンパニーにて経営コンサルティングに従事。その後、プライベート・エクイティー大手のカーライルにおいて日本企業のマネージメントバイアウト ( MBO ) 投資に参画。2012 年から現職。現在、複数社の社外役員および企業アドバイザーを兼任中。

 
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