Evening Session「ビジネスモデル・ビジュアライゼーション」

第 19 回イブニングセッションのご案内

ビジネスモデルの議論はえてして、空中戦になりやすい。
それは、経営上のさまざまな要素が複雑に絡み合っているからである。たとえばユニクロのビジネスモデルひとつとっても、高度な製造工程、新素材開発による商品開発、デザイナーやブランドとのコラボ、店舗運営、マーケティングなど、さまざまな要素が絡み合っており、ビジネスモデルを議論するのにどれひとつ欠かせない。こうした複雑な構造体を議論するための共通言語として、「 ビジネスモデル・キャンバス 」が開発され、多くの企業で採用されている。今回の登壇者である小山龍介は、ビジネスモデル・キャンバスを紹介した『 ビジネスモデル・ジェネレーション 』の翻訳者として、ビジネスモデル・キャンバスの普及啓発に取り組んでいる。

こうした流れと同時に、ビジネスモデルを図解して示す動きも出てきた。板橋悟によるピクト図解を使ったビジネスモデル図解や、今回登壇いただく近藤哲朗によるビジネスモデル図解シリーズなどがそうである。ビジネスモデル・キャンバスが構造の可視化であるのに対し、こうした図解は取引関係やカネ・モノ・情報の流れなどの、プレイヤー間の広義のコミュニケーション関係を図示したものといえよう。ビジネスモデル・キャンバスとこうした図解は互いに補完関係にあり、いずれもビジネスモデルに関する議論を円滑にする役割を果たすものと言える。
日本ビジネスモデル学会では今回、こうしたビジネスモデルの可視化についての知見を「 ビジネスモデル・ビジュアライゼーション 」として紹介する。当日は、可視化による議論のファシリテーション、新しいビジネスモデル仮説創出のトリガーとしてのビジュアル活用、デザイン思考やリーンスタートアップの文脈における役割などを議論することになろう。

■ タイトル

「 ビジネスモデル・ビジュアライゼーション 」

■ 登壇者

近藤 哲朗 株式会社そろそろ 代表取締役
小山 龍介 株式会社ブルームコンセプト 代表取締役

■ 日時

2019 年 7 月 26 日 (金) 18:30 開場・19:00 開演 ( 20:30 終了予定 )

終了いたしました。ご来場いただきましてありがとうございました。

■ 登壇者 プロフィール

近藤 哲朗
近藤 哲朗株式会社そろそろ 代表取締役

1987 年生まれ。千葉大学大学院工学研究科修了後、面白法人カヤックに入社。2014 年、面白法人カヤックで出会ったメンバーと、社会課題をクリエイティブに解決するためのチームとして株式会社そろそろを創業。その一環で「 ビジネスモデル図解シリーズ 」を発表したところ、ツイッターの日本のトレンド 4 位、NewsPicks で合計 20,000 Pick を超え、8 社から出版依頼を受けるなど大きな話題を集める。2018 年 9 月には書籍「 ビジネスモデル 2.0 図鑑 」を KADOKAWA より発売。Amazon カテゴリ 1 位、6 万部を超え、台湾、中国、韓国での翻訳出版も決定している。現在は約 50 人体制の有志コミュニティ「 ビジネス図解研究所 」を運営し、「 ビジネス × 図解の追求 」をコンセプトに、書籍制作を行いながら、企業向けにビジネスモデル図解のコンサルティングや講演を行う。
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小山 龍介
小山 龍介株式会社ブルームコンセプト 代表取締役
名古屋商科大学大学院准教授

1975 年福岡県生まれ。AB 型。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード国際経営大学院で MBA を取得。卒業後、松竹株式会社新規事業プロデューサーとして歌舞伎をテーマに新規事業を立ち上げた。2010 年、株式会社ブルームコンセプトを設立し、現職。翻訳を手がけた『 ビジネスモデル・ジェネレーション 』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。2014 年には一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会を立ち上げた。著書に『 IDEA HACKS! 』『 TIME HACKS! 』などのハックシリーズなど、計 20 冊、累計 50 万部以上。
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