平野正雄 著書「経営の針路 – 世界の転換期で日本企業はどこを目指すか」のご紹介

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世界の転換期で日本企業はどこを目指すか
平野正雄

定価:本体 1,600 円 + 税
発行年月:2017 年 7 月
頁数:240
ISBN:978-4-478-10311-1

 

 

ビジネスモデル学会 会長・平野正雄の新刊 「 経営の針路 – 世界の転換期で日本企業はどこを目指すか 」 が、発売されました。

編集担当の 前 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集長 岩佐文夫さんよりコメントをいただきました。

早稲田ビジネススクール教授の平野正雄さんの初めてのご著書です。平野さんは、マッキンゼーの日本支社長やカーライルの共同代表なども務められ、30 年に及ぶキャリアを一貫してグローバルな視点で企業経営を見てこられた方です。その平野さんの経験と知見が凝縮された一冊で、日本企業の課題と展望を、30 年におよぶ経済社会の変遷から俯瞰した視点で分析されています。こういう言い方をすると平野さんは嫌がられますが、30 年におよぶキャリアの集大成的な一冊と言えます。

企業を見てこられた経験の量も質も圧倒的でありながら、印象論で語ることを許さないディシプリンが素晴らしいです。とことん事実を積み上げ(ファクトベース)、論理的に説明されようとする。ですので、結論への飛躍がないのです。本書で紹介される図表の多くも、複数のソースから平野さんが独自に分析されたもので、元のエクセルシートを拝見しましたが、自説を主張されるためにここまでするのかと驚愕しました。本書では、この 30 年の世界の動向を、グローバル、キャピタル、デジタルという3つの視点で分析していますが、そこから生まれた日本企業の今後の課題が実に独創的。欧米型経営か日本型経営かという二元論を超えた結末です。どうぞお読みになっていただければ幸いです。

(ここからは、個人的な思いです)

平野さんに初めてお会いしたのは、マッキンゼーの日本支社長をされていた時でした。45 歳で世界的コンサルティングファームの日本トップを任された方のお話しは、ビジネス書編集者である自分の考えや視点をチェックしてくれる方として最も貴重な存在の方でした。その間、何度か DHBR で論考を執筆してもらったり、「書籍をつくりましょう」という話しをして盛り上がったり断ち切れたり。その平野さんが昨年秋から本格的に執筆をされました。何度も原稿のやりとりをさせてもらいましたが、言葉の選び方から論理の進め方まで熟考される姿は大きな学びでした。キャッチ―な言葉や概念を持ち出して人を引き付けるようなことはまったくせず、ファクトと論理で説明されようとする誠実さ。骨太のビジネス書はこうして生まれるんですね。そして、奇しくもこの本が僕のダイヤモンド社での最後の仕事となりました。平野さんが「あとがき」で「長年の宿題を果たすことができ」と書かれていますが、僕にとっても最後に「長年の思いが実った」のでした。お読みいただけましたら幸いです。

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