「春のシンポジウム」事後録

「2017春のシンポジウム」を終えて

2017年1月のある日。テーマとプログラム構成の討議を目的に集まった学会コア・メンバーのミーティングから今回の「春のシンポジウム」はスタートしました。議論が白熱し、シンポジウム案に関する話を超え「新しいビジネスが生まれる要件は?」的な“そもそも論”で盛り上がった時、メンバーの一人がぼそっとつぶやいたのがシンポジウムのキーワードに据えた“不協和音”という言葉です。同時多発で起こる技術革新を大胆な発想と勇気ある行動で価値に転換し、ビジネスにしていく。まさに、“不協和音への挑戦”が、次のビジネスモデルを生み出し、社会そのものを大きく変えていく。ならば、各領域の第一人者の方々に“不協和音”をテーマに自由に語ってもらおう。そんな我々の思いから実現したのが、今回の豪華ゲストによるシンポジウムです。

当日は、ソニー元会長の出井さんの基調講演からスタートし、技術、社会から教育まで幅広い領域の識者が鋭い知見と熱い思いを次々と披露してくださいました。そんな半日でしたが、講師間の事前打ち合わせが無かったにもかかわらず、全員が「フィロソフィー」「ビジョン」「パーパス」という言葉を多用していたことが個人的には印象的でした。表現方法は違えど全員が「今まさに社会の企業への希求が大きく変化している。これまでは、最新技術を駆使して新しい“便利”を生み出せばよかった。でも、これからはそれに加えて、自ら生み出した“便利”の集積がどんな社会を創り出すのかまでをも描き切ることが必要だ」と指摘しているように感じました。私自身は、先端技術とビジネスの掛け算による新しいビジネスモデルの可能性について活発に議論されることを予想していたので、この展開はかなり想定外でした。司会者としては議論の出口が読みにくくドギマギしながらの進行でしたが、異なる領域の先端を鋭く見ている識者の方々が異口同音に指摘しているのを目の当たりにし、これこそがビジネスの潮流に違いないと思いワクワクもしました。「スピーディに新しい便利を生みだす時代」から「便利の先にある社会価値をも追求する時代」へ。ビジネスの成功要件がこんな風に変わるのだとしたら、哲学を重んじる日本企業がふたたび自らの特質を活かして世界のビジネスを牽引する時代が来るかもしれない。そんな期待も抱いた半日でした。

こんな刺激的なシンポジウムが実現できたのは、ひとえに講師の皆さまが惜しみも無く、最新の知見をご披露くださったからだと思います。最後になりましたが、講師の皆さま、並びに、このような豪華な講師をお招きすることにお力添えくださった協力者の皆さまにお礼を申し上げます。今後もビジネスモデル学会では新しい知恵の創出に挑戦していきます。学会員の皆さま、並びに、今回初めてご参加いただいた皆さま、今後とも当学会のユニークな挑戦にご期待のうえ活動にご参画いただければ幸いです。

2017年春のシンポジウム 大会委員長 八木祥和

 

※ シンポジウムの様子は、近日、こちらのページでご覧いただくことができるようになります

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