3.11 それから

〜 大会実行委員長メッセージ 〜

2011年、秋季大会は成功のうちに終了しました。
「3.11  それから」をテーマに、震災が与えた産業界に対するインパクトの多面的な分析と今後のビジネスモデルのあり方を明快に論じた基調講演を皮切りに、被災地の 現状と復興の現状、現地の実情と真の復興に必要な活動は何か、また東南アジア諸国におけるこれからの日本の企業展開の重要性、日本で誤解されてきたBCP の現実と、本当の危機管理のあり方の4点に焦点をあてた特別講演の構成としました。そして、これらが見事に融合された基調講演、特別講演セッションになり ました。講演者の方々全員の信念、思い、情熱、現場担当経験者ならではの知識と情報、それを纏め上げるプロフェショナルとしての実力、全ての講演が息を抜 く暇がないほどエネルギッシュなものとなり、全てが非常に価値の高い講演でした。また、会員発表もその殆どが質の高いものでした。
この企画は、4月の運営委員会での議論の結果、本大会開催の時期は震災の実態、影響、産業界の状況が漸く見えてくるころであり、重要なタイミングのテーマであるとの運営委員各位の知見に基づき立案し実施されたものです。
運営委員を代表して、講師の方々、参加者の方々に感謝の意を表すると同時に本大会の報告とします。

会員各位、次回の大会を楽しみにしていてください。

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大会実行委員長 天沼 光太郎


大会プログラム

< 日時と場所 >

開催日時:平成23年10月29日(土)10時-18時 交流会18時-20時
開催場所:東京大学本郷キャンパス工学部新2号館 (アクセス)


基調講演:「3.11大震災によって企業経営の何が変わったのか」

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ビジネスモデル学会副会長/カーライル・グループ マネージング・ディレクター日本共同代表 平野 正雄 氏

(講演要旨)

今回の大震災および大津波がもたらした企業経営へのインパクトは、工場被災やサプライチェーンの寸断という直接的被害から、原発事故に伴う放射能汚染問題 および電力の安定供給問題、さらには消費停滞や政治的混乱、さらには日本ブランドの毀損と、まさに複合的かつ重大なものである。これらの諸問題に対応する ための日本企業による事業戦略や組織体制面における様々な取り組みを俯瞰して、3.11後の日本企業のあり方を探る


特別講演1:「空洞化の実態と真の国益」

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タイ王国政府政策顧問 松島 大輔 氏

(講演要旨)

未だ嘗て「産業空洞化」が実証されたためしはない。現実には寧ろアジア新興国の台頭や日本企業の東アジア生産ネットワーク拡充という実態が先行。アジア市 場参入と生産拠点拡充による日本企業の「現地化」について、その戦略的意義と必然性を確認する。インドやタイでの駐在経験を踏まえ、その先に日本企業のビ ジネス戦略のみか成長アジアの胸を借りた新産業創造、日本企業革新を目指す新たな産業政策のパースペクティブを啓く。


特別講演2:「甦れ!ヘドロから咲く花」~被災地支援の一般法則~

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元農林水産省生産局花き産業振興室長/京都大学経済研究所准教授 佐分利 応貴 氏

(講演要旨)

家屋や農業生産施設の倒壊、沿岸部への津波被害、インフラ破壊による電気や水の途絶、ガソリン・重油の不足、市場の混乱、原発事故による住民移転や風評被 害、避難所生活支援など「多様」かつ「変容」する被災地の支援には何が必要なのか。「名取カーネーション復興プロジェクト」「被災地の花を飾って応援しよ う!」などの行政の取組と限界を明らかにするとともに、被災地支援の一般法則とコミュニケーションの重要性を解説する。


特別講演3:「激闘240日!現場からの報告」~本物の復興に向けて、これからが勝負だ!~

1322017052

事業創造大学院大学准教授 赤木 弘喜 氏

(講演要旨)

3・11以来、緊急物資の搬入から赤ちゃん一時避難、ガレキ片付け、仮設住民へのヘルスケア・メンタルケア等を行って来た。240日が過ぎ、一見普段の生 活が戻ってきたかのように見えるが現実は大きく異なる。生活基盤そのものが崩壊していることを見逃してはいけない。生活=経済(経世済民)の再構築こそ急 務なのである。本物の復興とは?将来に向けて今何をすべきか?
改めて皆さんと論じたいと存じます。


特別講演4:「BCPの反省と再構築」

1322017064

危機管理対策機構理事 細坪 信二 氏

(講演要旨)

東日本大震災において、甚大な被害に見舞われる中でも継続できた企業と未だに再開できない企業の違いの要因はどこにあったのかを検証し、担当者レベルの災 害対策として位置づけされてきたBCPから、ビジネスの優先づけ、撤退、再構築等の経営者が日常の企業経営で意思決定している本来の経営戦略に位置付けた 「真のBCP」に向けて、今までの紙を作るBCPでなく、組織の継続能力をいかに高めるかについて述べる。


< 会員発表 >

会員発表1:事例報告

海外での大災害等発生の際の情報伝達方法の現状と課題
外務省(在ハンガリー日本国大使館三等書記官兼副領事)天野真吾氏

会員発表2:研究論文

大規模災害を想定した地方空港の新たなマネジメントモデルの提案
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特任准教授 湊宣明氏

会員発表3:事例報告

震災時における民事責任法の役割
ー風評被害リスクマネジメントとビジネスモデルの構築ー
拓殖大学政経学部 講師露木美幸氏

会員発表4:研究論文:

書籍流通における効率配送のビジネスモデルの研究
―予測法の開発と店舗送品支援システムの構築―
東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻博士課程 松島和史氏


< パネルディスカッション >

ディスカッションテーマ:「3.11 それから」

モデレーター:
ビジネスモデル学会 松島 克守 会長
パネラー:
危機管理対策機構理事 細坪 信二 氏
事業創造大学院大学准教授 赤木 弘喜 氏
元農林水産省生産局花き産業振興室長/京都大学経済研究所准教授 佐分利 応貴 氏
タイ王国政府政策顧問 松島 大輔 氏
ビジネスモデル学会副会長/カーライル・グループ マネージング・ディレクター日本共同代表 平野 正雄 氏


プログラム詳細/時間割

111004_2011BM学会秋季大会プログラム.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント [85.2 KB]

111004_2011BM学会秋季大会プログラム

大会案内リーフレット
111003_2011年秋季大会案内.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント [171.7 KB]

111003_2011年秋季大会案内

 

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